渡米治療生活2週目~治療効果を感じ始めた~

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健康

この記事は以前、はてなブログにて掲載していた記事を必要に応じて最新の現状を付け加え、再掲載しております。その際、元記事は打ち消し線で訂正してありますので、一度読んだことのある人もその後の様子がわかるかと思います。興味のある方はぜひもう一度再読していただけたらと思います。

フリーな日の過ごし方

ケアホームから30分ほど歩くと大きいターゲットというスーパーやワシントンスクエアというショッピング・センターがありました。

何も治療の予定の入っていない日はセルフケア以外やることがなく、暇。
それで、寝ていたいほど身体がしんどくもないときはウォーキングがてらウィンドウショッピングをしていました。
一緒に治療に参加している人とケアホーム近辺を探検するのも楽しかったです。

一度だけバスを乗り間違えて全然知らないところへ行ってしまったこともありましたが、iPadを持っており、各所にあるWi-Fiスポットで自分の居場所とケアホームの位置が分かったのでなんとか帰ることもできました。文明の利器!
モバイルWi-Fiを持っていれば経路検索もできてもっと簡単に帰り道が分かったと思います。

私が滞在しているときに治験の患者さんも泊まりに来られていました。
治験患者さんはなかなかアトピーが治らず、デュプリマブという薬の治験をしていました。今では日本でも使えるお薬にになっていますね。
そんな方からポートランドでのおすすめの過ごし方やお店の紹介をしてもらったのも楽しかったです。

コーディネーターNが頻繁にケアホームを訪れてセルフケアの指導だけでなく、オススメの食べ物を差し入れてくれたり、飲茶を食べに行ったりもしました。

2週目の最後の方にはバスで30分ほど行ったところにあるダウンタウン、ポートランドの一番栄えている街にも行けるようになっていました。
ポートランドはサブカルチャー好きにはたまらない街だと思います。職人の街という感じもしました。
事前に日本でポートランドの本を買ってきていたので、行きたいお店を片っ端から攻めたりして遊んでいました。
顔が保湿でテカテカでも誰も気にしないので私も旅の恥は掻き捨て気分で楽しく回れました。

ちなみに英語は挨拶くらいしかできませんが、商品を持っていけば会計してくれるし、支払い額はモニターに表示、されなくてもクレジットカード渡せば支払い完了。あとは「Thank you」と言えればOKなので、ほんと喋らなくても全然生活できました。

海外慣れしている患者さんは隣のシアトルへ行ったり、ポートランドの有名な滝を見に行ったりなど、もっとアクティブに過ごされるそうです。

Dr.マセソンの診察2回目

今回もじっくり診察です。

スキンケアは完璧。よくできているので皮脂が出るようになってきている所もあるので、スキンケアの調節をするようにとのこと。

衣類の刺激にも注意するように言われました。
洗濯物は外干しすると花粉が衣類に付き、生乾きの衣類にはバクテリアが繁殖してしまいます。そのため、基本的には乾燥機で乾燥させること。どうしても乾燥機で乾かせない場合は部屋干し+空気清浄機を使用すること。

ちなみに空気清浄機は普段過ごす部屋でつけっぱなしにするよう言われていました。
エアコンは暖めすぎないようにし、少し寒いかな?と思う程度。これも痒みを起こさせないためです。
エアコンにもダニやカビの飛散につながるため、週に一回はフィルターを交換すること。

これだけ対策をしないといけない。
ステロイドだけ塗れば治るものではなかったんですね。

コーディネーターからの教育

クリニックの受診が終わるとコーディネーターからの教育があります。
主にセルフケアの方法、処方薬の説明や生活の工夫などです。これまでの患者さんの例などを挙げて説明してくださるのでとても理解しやすいです。

今回はラッシュという治療法の説明と、帰国してから行うメンテナンス注射について。

アレルギー検査をして自分のアレルギーが分かりました。分かったからにはできるだけ避けて接触しないように予防するのですが、それだけでなく、そのアレルゲンに反応しにくくすることができる、それがラッシュです。(ざっくり)

ラッシュについては次の項目に書いているのですが、それを最後までやろうとすると日数がかかってしまい、その分の滞在費用が患者の負担になってしまいます。しかし、日本でラッシュをするにはアナフィラキシーなどの不安が大きく、医師として許可できない。
ということで、渡米中はラッシュを2回行い、帰国してからラッシュより穏やかな分量でメンテナンス注射をするということだそうです。
薬液は9ヶ月に1回注文してアメリカから送ってもらいます。(私は帰国後、一度税関で止められて冷や汗をかきました)
メンテナンス注射を終了させるのは自己判断になります。なぜならメンテナンス注射をいつまで注射したら効果が維持されるのか、という統計がないから。アメリカで行うラッシュはちゃんとあります。
10年くらいやっていると固いそうですが、5年くらいでやめて、再渡米しないといけないお肌になってしまった方もいるそうです…。
とはいえ、私は5年目にして妊娠し、注射してくれる病院に通えなくなったのでメンテナンス注射を終了となったのですが、良好な肌の状態です。ラッキー!

他にも動物性の素材を使った衣類はアレルギー反応が出やすいので避けること。(私はウールがとても痒くなりやすいです。手袋とかもだめです)

そして一番衝撃的なことは、食事は気にしなくていいとのとこ。

これ衝撃。
これまでどれだけ甘いもの我慢してきたことでしょう。
脂質がダメと言われれば油を避け、肉を避け。白いものがダメだと言われれば玄米を食べ、五穀米を食べ。何のために栄養学を学んだかもわからないくらいの食生活。食事自体が嫌になってしまった数年間。全然関係なかったとは…(強い食物アレルギーのある方は別です)
そしてコーディネーターさんがそんな私達の悔しい思いを埋め合わせるかのごとく差し入れをしてくださる……。

「これを食べたらアトピーが悪くなるかもしれない」「あれを食べたからアトピーが悪くなったんだ……」という思い無く、食事ができることは本当に幸せなことです。

ラッシュ1回目

Dr.ベイカーのオフィスでラッシュを行いました。
説明のDVD(英語なのでコーディネーターKが通訳してくれる)を観て、その後理解度チェックのテストもします。
早口でまくし立てて患者の頭にハテナが浮かんだまま待合室に戻す医者もいれば、ここまで丁寧にやる医者もいるんですね。

とはいえ、2015年に受けた説明なので、あまり専門的には覚えてないし、説明が難しいですが、自分のトリガーに反応しにくくなるための処置だということは覚えています。それが減感作療法とどう違うか、というのはきっと専門的なことなのでしょう……説明されたかもしれないけれどさっぱり覚えていません。(ごめんなさい)

個人の持つトリガーの多さによるのですが、私は注射のボトルががMAXの3種類ありました。トリガーをブレンドする関係で全部一つのボトルにはまとめられないそうです。

それをそれぞれ時間を置きながら5回打ちます。なので、計15本打ったことになりますね。半日で。

すごく細い針で打ってくれるのですが、やはり刺しどころによっては痛いです。

トリガーに反応するのを予防する薬としてクラリチンをコストコで買いました。日本でも数年前から市販されていますが、アメリカではコストコのPB商品にもなっており、それが圧倒的に安いです。なのである程度の量を購入しました。

日本に帰ったら、メンテナンス注射を打ってくれる病院で処方してもらうと日本では一番安く手に入るかと思います。

2週目が終わって

1週目と違って身体が楽になり、身体痒かったり、傷が痛むことも少ないので動き出すようになりました。

ケアホームにはバスルームにしか鏡がなく、なおかつ照明がオレンジなのであまり顔の赤みを確認することができませんでした。
ある日、ショッピングセンターの衣料品店に鏡があることに気づき、恐る恐る見てみると、そこには(保湿剤でテカテカしてるけど)赤くない顔をした私が映っていました
「赤くない私の顔ってこんな感じだったんだ…」
何年も真っ赤になっていたまぶたすらも、普通の肌色をしていて心の中でガッツポーズをしました。

アトピーの人にとって鏡や写真って本当に嫌なものじゃないでしょうか?
私は嫌で仕方なかったです。自分がアトピーであることを改めて突きつけられるようで、写真は断り、鏡は見ないようにして過ごしてきました。
治すためにここまで来たけれど、こんなに早く成果を感じられたのは嬉しさと驚きしかありませんでした。

保湿もかなり順調みたいで、乾燥肌故に吹き出物のあまりできない肌でしたが、頬と顎下に吹き出物が出て、肌自体もふっくらとした艶を感じるようになりました。
いかに今までの保湿が間違っていたか。化粧水→乳液→美容液やっても潤わなかったのに、風呂とボディークリームだけ!てか脱保湿とか何やったんや!!

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