状態の悪化と受診するまで
2007年に何とか就職した私でしたが、数カ月でアトピーが悪化し、お休みを頂いたりしたものの、結局半年も勤められずに辞めてしまいました。
その後もバイトや派遣を転々とし、その中で自分のやりたいことと、アトピー持ちでも働ける環境のある職場を求めていました。
そして2010年にまた大悪化が来ました(というか、毎年1回はあった気がする)
- 顔は赤みが広がってくる
- 頭皮にジュクジュクとした湿疹ができ始める
- 肘から脛にかけて貨幣状の湿疹ができる
繰り返す大悪化にもうため息しかありません。
この時は当時通信で通っていた大学の実習も兼ねて障害児の放課後等デイサービスでフルタイムのバイトをしていました。
何度もアトピーが悪化していると、もはやこれはアトピーなのか何か別の病気なのでは?てかもうこれだけ治らないアトピーって難病なんじゃない?なんて思い始めてしまい、子どもたちに接触するのも「何かうつしてしまうんじゃないか…」と思えて不安になるほどでした。
そして、しばらくステロイド恐怖症で離れていた標準治療に戻ってみることにしました。5年間ほど離れていたステロイド治療、何か変化があったかもしれない。てか日本の医療でアトピーなんてそれほど大変な病気と思われていない疾患が治らないわけがない!そういう期待を持って。
受診してみた
標準治療を行うにあたって、クリニックか総合病院か悩みましたが、最新の医療が適用されそう、オリジナリティを出してこなさそうという点で総合病院を選びました。
初診であたる医師がどんな人か心配していましたが、若い女性医師でした。そして見ただけでわかるレベルのアトピー肌を持つ医師でした。
ファンデーションも結構塗り重ねているのに隠しきれない顔の赤み。
赤みだけで言えば私の顔の赤みよりひどいかもしれない。
共感は…してもらえるかもしれない。けど、この時点で「標準治療で治るかも?」という期待は半分ほど減退してしまいました。
でも他に治療法を見つける気力もない。日本の医療を信じるしかないという一心で挑みました。
そして処方された薬は
- 顔にリドメックス軟膏を塗布
- 頭皮にアンテベートローションを塗布
→その後デルモベートローションを塗布 - 脛から膝にかけてリンデロンVG軟膏を処方
その後アンテベート軟膏を塗布 - その他痒み止めの薬をいくつか処方
その他にアレルギー検査をしました。血液検査をし、猫とかスギっていうよくあるアレルゲンに反応が出てしまうことが分かりました。そしてIgEの検査数値は15000…。基準値は170以下だそうです。
ちなみにIgEとは…
IgEは免疫グロブリンの一種です。身体のなかに入ってきたアレルギーの原因物質(アレルゲン)に対して働きかけ、身体を守る機能を持つ抗体です。IgE抗体は普通は血液中にとても少ないのですが、アレルギー体質の場合は血液中に大量のIgE抗体が存在するといわれています。
https://www.docknet.jp/article/check/814
ということで、私のIgEの数値はかなり高い方だと思います。ということでIgEを下げる効果のあるIPDカプセルというものも内服薬として処方されました。
治療の経過と結果
- 顔は赤みが引くときもあるけれど、真っ赤な時もあるという状態
- 頭皮の湿疹は治りました
- 脛から膝にかけての湿疹は、脛は治ったけれど、膝部分は治らなかったので、引き続きガーゼで保護
やはりここはステロイド、治せるところはさくっと治してくれます。
1年間通いました。私にしては結構腹を据えて頑張りました。医師も「どうしたらいいんだろうか…」って一緒に悩んでくれて、そういう意味でか良かったですが、思ったような結果が出なかったのでやめてしまいました。
ただ、分かる方には分かるようにステロイドを長く使用していて、途中で中断してしまうとどうなるでしょう?
そう、恐怖のリバウンドです。
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