今までなかなか参加はおろか、あとから見ることもできなかったのですが、夜中に覚醒してしまったときに見ることができました。
今回の構成は
- アレルギー科専門医、Dr. スティーブンフリッツへQ& A
- 治療患者さんの体験談
- コメント欄からQ&A
といった感じでした(YouTube説明欄から抜粋)
今回の動画を視聴していて「ほほー」と思ったことを私の経験と交えて書いてみようと思います。
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日本でアレルギー治療が進んでいない理由

日本ではあまりアレルギーに対する予防医療が進んでいないけれど、なぜなのか?
健康保険の予算の関係じゃないだろうか……ということでした。
最近では花粉症に対しては鼻の粘膜を焼いたり、花粉の時期が近づくとクラリチンやアレグラのCMが流れたりしますが、ちょっと前までは全然でしたね。
毎年の健康診断にはかなり積極的で、なにかと検査検査の日本ですが、アレルギーの予防医療にはあまり力を入れていないよいうです。
国がどこに力を入れるか、それは国の意識や国のお金に左右されてしまうのかもしれないですね。
食物アレルギーの反応とアトピー症状の反応は出方が違う

たしかに、言われてみればそうなんですよね。
私の母は結構ハードなそばアレルギー持ちでした。
蕎麦殻の枕を使うだけで粘膜という粘膜が腫れて、唇とかパンパンになっていたそうです。
アトピーを食事で治す本とかを読んでいると結構見かけるのが「甘いものを食べたり脂っこいものを食べるとかゆみが増す」みたいなやつ。
そういうのとごっちゃになってくるんですよね。
とはいえ、食物アレルギーもあるし、アトピーもあるんです、という人もいるから、そういう場合は「この症状はどっちなの?」ってなりますよね。
自分がどの食物のアレルギーかはっきり検査してわかっている人は別ですが、私のように検査をしていないのに「卵を食べた後にかゆみが増した気がする…」「ああ、やっぱり昨日チョコを食べたから掻き傷が増えてる!」というのは食物と関係ない可能性もあるので、アトピー=食事って思うのはちょっと勿体無いかな、と思います。
私はスクラッチテストで食物にはアレルギーがないことが分かったので、安心して食べています。
もちろん悪化しないし。
代わりにダニやハウスダスト、カビには注意しています。
それにしても、日本でやった採血式のアレルギー検査とアメリカでやったスクラッチテストとでは結果が結構違ったのは何でだろうか……。
アメリカでは「眠れない」「血が出ても掻く」は重症!

医療コーディネーターの晃平さんは「日本のアトピーの人は重症の状態で何年も耐えていて、その忍耐力はすごいと思う」と言ってくれていて、なぜか、なんだかアトピー時代に頑張っていた自分が報われたような気がしました。
アトピーだとはいえ、世間的には「汚い」と思われがちな病気。
病気という認識すら世間にあるのか危うい。
けれども本人はなぜか毎日体がだるく、病院へ行っても良くならないし、理不尽に叱責されることもある。
このだるさはアトピーのせいじゃないのか……と思うとだるい体に鞭打って動くしかない。
そんな自己否定して生きていた日々は、結局アトピーを拗らせていたせいで、自分のせいではなかったんだということは、アトピー治療の中でも大きな収穫だったと思います。
でもアトピーを長く患っていると血が出るまで掻くことが普通じゃないなんて分からなくなってきますよね。
寝る前に顔を叩くのだって普通じゃなかったんですよ……。
まだTS病院、脱ステ、脱保湿が流行っているのか…

私が脱保湿をしていたのはもう10年以上前です。
渡米してアトピーコントロールができるようになって7年。
まだ!まだ流行っているんですね。
アトピーに聞く温泉(私は行ったことがないのですが)はコロナの影響で下火らしいですが。
逆にコロナで顔下半分が隠れたり、自宅生活が増えることで歯の矯正をする人が増えるみたいに、「このタイミングで脱ステ、脱保湿してみよう!」と思われる方もいるのかもしれないですね。
私が今治っていなかったら、やってただろうな。
まぁ、でもいいんです。治ればね。
人には人の乳酸菌。
人には人のアトピー治療です。
懐かしいです。
脱保湿や漢方を経て、標準治療に戻ろうと思い県立の総合病院へ通っていた時のこと。
皮膚科の若い女の先生が私よりひどいアトピーで、毎回行くたびにファンデーションや太めのアイラインでは隠しきれない赤い肌を見るのがこっちにしても心苦しかったこと。
私が「ネットでTS病院というところがあって……」とその病院について聞いてみたところ、先生もその病院を知らなくて「こういう病院があるんですね……」という話をしたなぁ。
あの先生アトピー良くなってるといいな。
リモート治療でも手厚いサポートらしい

コロナが流行って渡米ができなくなり「うっわ!セーフ!」と思っていました。
ZOOMを使ってドクターと面談し、治療してもらうタイプのサービスが始まりましたが、あまり詳しく知らない(治るとこんなもんですね)ので、リモート治療をされた人のお話は勉強になりました。
毎回45分もドクターと面談できるらしいです。
すごー。
そういえば、私もドクターのオフィスで1時間くらい問診とか診察してもらっていたことを思い出しました。
医師が、1人の患者と45分って。
私そんなに長く日本の医者と話したことないですよ。
ドクターの方からいろいろと質問してくれるので、とても答えやすかったそうです。
「はい、今日はどうしましたか?」じゃないんですよね。
リモート治療をされたのは3歳のお子さんだったそうですが、その歳ですら周りのこと違うというのが分かっていたらしく、肌が良くなるにつれて笑顔になってきたというのは本当に涙が出ました。
私も年長さんの時に周りの子と「自分は他と違う、自分は気持ち悪い肌の子どもだ。けれど、そんなこと親に言ったから悲しむから笑っていないと」と思っていたので、本当にその子が今回早い段階でコントロールできるようになってよかったな……と感じました。
運良く私の娘は夫の丈夫な肌を受け継ぎましたが、今後アトピー肌の遺伝子が出てきても、アメリカの治療があると思えるから安心なところがあります。
いつまでもパイプが繋がっているといいな。
日本の病院では抗ヒスタミンの説明があまりされない

これはあたった病院によると思うのですが、私に脱保湿をすすめた病院はそうでした。
10種類ほどの抗ヒスタミン剤の名前(本当に名前だけ)を羅列した紙を私に見せて「どれ使う?合わなかったら次のものに変えればいいから」という感じでした。
今だと意味わからんですね。
軽い説明によると「痒みがなくなる薬」という説明でした。
けれど、感染した部分もそのまま、炎症もそのまま、さらには脱保湿してさらに酷くなるのに、抗ヒスタミン剤で痒みがなくなる?は?
抗ヒスタミン剤って麻酔か何かですか?
でも今ならわかります。
ちゃんと炎症のない肌にATフィールドを張っていれば、抗ヒスタミンがさらにアレルゲンからの武器になることが。
そういえばずっと出ていた鼻の下とデコルテの湿疹、「そろそろ花粉の時期だから……」とクラリチン飲み始めた途端に症状消えたやん。
やっぱり年中飲んでおいた方がいいのかな。
デコルテのブツブツは毎回お風呂に娘と入るたびに「ケガしてるね」って心配されるし。
アメリカの病院がみんなこんなに丁寧なわけではない

これは、知らなかった笑
私はこの治療でしかアメリカの医師と関わったことがないので、「アメリカの医療やべー」としか思っていませんでした。
けれど、これは「医師の中でもさらに特別に勉強をしている専門医だから」という注釈がつくそうです。
ちょっと、ホッとしました。
アメリカの医師がみんなあんな人格者で腕もいいのかと思うと日本に住んでいるのがイヤになりそうでしたが、そうじゃないらしいです。
日本みたいに3分診療なところもあるようです。
日本でも特定の病気に集中して治療してくれる病院や医師はいますし、人格者な医師もいますもんね。
ただ、それがアトピー治療ではなかなか日本では出会えなかっただけで。
「アメリカの皮膚科にかかるとアトピー治るらしい!」って言って、アメリカのどこの皮膚科に行っても治るわけじゃないんですね。
以上、YouTube「アトピーアレルギー春の悪化対策ライブ」の感想でした。
2時間以上あるデコルテの動画なので、ここで書いたことの数倍いろんな情報が飛び交っています。
興味が出た人は一度見てみることをお勧めします♪
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