高校生から縮毛矯正デビューし、20年。
私、幼い頃からくるっくるのくせ毛です。
幼い頃から家中のブラシを使ってはクルクルを伸ばそうとしていたくらい、気になるくせ毛。
しかも「硬い」「多い」という特徴まで持ち合わせているので、ショートヘアにするとすごいボリュームに。
しかし、伸ばすとこれまたすごいボリュームでスフィンクスになっちゃうので、美容師さんのお勧めされるがまま、ショートヘアにしていました。
選択肢がないまま時は過ぎ、時は流れて高校生に。
周りは私より断然軽いくせ毛の子でも、縮毛矯正をする流れになってきました。
一度かけるだけでサラッサラのストレートが手に入ります。
朝のセットも必要ない。
ドライヤーとクルクルブラシで格闘する必要もなく、可愛く決まる。
しかし、高い。
そして、一度かけるとくせ毛部分が出てくるたびに矯正したくなる、という呪いにかかってしまうというサブ情報も耳に挟んでいました。
どうしようか悩みつつ、とりあえず現行のくせ毛のまま、当時流行っていたウルフヘアに挑戦してみました。
けれどシャギーを多く入れる髪型、ボリュームの出やすい私には不向きでした。
それから間もなくして縮毛矯正の世界に足を踏み入れることとなります。
縮毛矯正は魔法の代物でした。
ツヤツヤサラサラになります。
誰の髪の毛なのか……と思うくらいまとまる。
前髪もクルクルせず、可愛く決まる。
そしてそれは雨の日だって変わりません。
おしゃれに目覚める時期の女子にとって縮毛矯正は魔法でした。
縮毛矯正の魔のスパイラルから何度か脱却を試みる時期
しかし、何度か縮毛矯正をかけていると気になることが出てきます。
- 生えてくるくせ毛とのバランスが悪すぎる
- 心なしか髪の毛が乾きにくい気がする(多毛だから尚更)
- 心なしか髪の毛が乾きにくい気がする(多毛だから尚更)
- 黒髪多毛なので、ちょっとヘアスタイルが海苔っぽい
- 少しパーマっぽい髪型にしたい欲望がてくる
- 髪染めてみたいけど、縮毛矯正しているとあまり推奨されない
中でも1番はやはり
この縮毛矯正スパイラル、何歳まで続けるんだろうか……。
でした。
周囲を見ていると、ある程度の年代に入ってくるとツンツン真っ直ぐのストレートが似合わなくなってきます。
顔に曲線が増えるからでしょうか……?
今の技術なら自然なストレートにできる美容師さんもいますが、技術料も結構します。
くせ毛じゃなかったら、この髪にこんなにお金かけなくていいのになぁ……と思うこともしばしば。
ということで、20年間の縮毛矯正歴の間でも、発作のように脱・縮毛矯正する時期が何度かありました。
探せば結構いるんですよね、縮毛矯正をお勧めしていない美容師さんって。
そういう人たちはそれぞれ独自のヘアカット技術を持っていて、それで上手いことくせ毛をいい感じにまとめてくださる。
発作が起きるたびに、そんな美容師さんたちをネットで探してはお願いしてきました。
けれど、なんかしっくりこない。
よく、美容室では良かったけれど、自分でヘアスタイリングしたら気に入らなかったということはあると思うのですが、美容院で仕上がった時点でしっくりこない。
何でしょう……くせ毛を受け入れられていない自分がまだ心の中にいる感じが的確かもしれないです。
あと、やっぱりパサっとして、もさぁっという野暮ったい感じから抜け出せないんですよね。
ただでさえ血色悪い色黒平たい顔族なので、艶感みたいなものが欲しいんです。
しかし、くせ毛だとなかなかそれが叶わない。
そうして結局また縮毛矯正に戻ってしまうのです。
くせ毛を受け入れられるようになったきっかけの「カーリーガールズメソッド」
縮毛矯正をまたやめたくなったのは産後でした。
産前に縮毛矯正をかけ、産後の育児に備えたのは良かったのですが、産後に4時間も美容室に拘束されるのは結構痛い。
貴重な育児中のフリータイム。4時間という貴重な時間を美容室の椅子の上で過ごして終わってしまうのはけっこう悲しいものがありました。
ということで、また脱・縮毛矯正できる美容室をリサーチ。
運良く自宅から車で5分のところに、くせ毛でもまとまりのいい髪型にしてくれるカット技術を持った美容師さんを見つけられたのですが、ブローの段階でグイグイ髪を引っ張られてなんとかボリュームを抑えようとされてしまう始末。
まぁ、私の毛量が多いのが駄目なんですけどね……でも、それを何とかしたいのよ。
もうくせ毛を活かしたいと思うのは諦めたほうがいいのかな……と思い始めた頃、Instagramで「カーリーガールズメソッド」というものに出会いました。
カーリーガールズメソッドとは
カーリーガールメソッドは、NYのヘアドレッサー、ロレイン・マッシーさんが考案した、天然パーマ(コイリー、カーリー。ウェイビー)のためのヘアケア方法です。このメソッドでは、カーリーヘアには刺激が強すぎるとされる硫酸系シャンプーの毎日の使用を控えることを推奨したり、ヘアジェルやその他のスタイリング剤を使用方法も紹介されています。
https://www.curlyme.jp/about 天パとくせ毛のブランド|カーリーミー
具体的には
・シャンプーやコンディショナーは必要な油分を取りすぎないものを使用する。
・スタイリングツールは熱を加えて行うものを避けること。
・就寝時はシルクやサテン生地の枕を使用して摩擦等による乾燥を予防する。
・スタイリングは髪の毛を保護し、潤いが保てるものを使用すること。
等々。
とはいえ、私はこの方のInstagramをひたすら参考にして、自分の資力や生活スタイルでできそうなところだけやっているという感じです。
私が参考にしている方を始め、この手法であえてくせ毛のうねりを出すスタイリングをしている方たちのカールが本当に美しいんです。
強めのパーマをあてている感じ。
くせ毛ってこんな規則的にカールするの?って思っちゃうくらい。
私のやり方が中途半端なこともあるとは思いますが、ここまでキレイなカールは作れていません。
とはいえ、くせ毛の良さを実感するには十分でした。
パーマスタイルに自信のある感じの美容院を見つけ、縮毛矯正を辞めたいと宣言し、肩下まであった髪を頬骨あたりまで徐々に短くしました。
くせ毛のままここまで髪を短くしたのは10年ぶりくらいです。(しかもその時は失敗してすぐ縮毛矯正しました)
ブリンブリンのパーマスタイルは作れていませんが、自分なりに気に入るスタイルが出来上がっています。
むしろ最近セルフカットをしたらくせ毛が弱まってしまい、物足りないくらいです。
セルフカットについてはまた別でお話したいと思います。
私流・簡略化カーリーガールズメソッド
- 髪を洗うのは1日おきくらいにして、乾かす時は無印良品のホホバオイルを多めに塗布し、半乾きくらいであとは自然乾燥。
→昔はショートにすると翌朝キノコみたいにハチ周りがぼわっとなっていたのですが、十分な潤いを与えているせいなのか結構落ち着いています(くせ毛の人って洗髪後のドライヤーはかなりしっかり乾かせって言われがちじゃないですか?) - 霧吹き等で髪をガッツリ濡らし(滴るくらい)、ヘアクリームやバーム、ムースを塗ってスタイリング。気持ち多めのほうが毛束がしっかりできて良きです。
*奔放なくせ毛に一本一本サラサラで自由にしてもらうと鳥の巣になってしまいます。
シャンプーやスタイリング剤にもオススメのものがあるようですが、アトピー肌のため、自分が許容できるものだけ使用しています。
今のところ問題なく使用できているのはこちらのモノたちです。
気分によってコテを使ってストレートにすることだってできるし、パーマを出すこともできます。
縮毛矯正の頃は(できる人はできるんだろうけど)パーマスタイルはできなかったので、髪の毛で遊べる自由度が違います。
雨の日はしっかり濡らしてからスタイリングすれば、湿気に悩まされることもありません。
あとは髪色をもう少し明るくすればもっとキュートな感じにもなれるんじゃないかなぁ……と思っているのですが、これは産後のお楽しみにしておこうと思います。
シャンプーのコマーシャルにあるサラサラロングのお姉さんにはなれないけれど、それはヘアスタイルだけじゃなくて顔立ちとかだって同じ話。
自分のもった特徴を受け入れて、生かしていけるようになるのが一番自分にとっても良いことなんじゃないかな、と思っています。
たぶんもう縮毛矯正をすることはないんだろうな。
そんなことに気付かせてくれたカーリーガールズメソッドに感謝です。
これからもどんどん学んで、自分を研究していこうと思います。
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