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カリカリとミルクが中心だった息子
今年の4月に新しい保育園へ入園するその日まで、息子は本当にカリカリとした食感のものとミルクしか口にしてくれない子でした。
もうこれはきっと、発達障害の片鱗なんだろうと思っていました。
極度のこだわり。
それなら強要したって、本人も私たちもつらいだけ。
口の中が過敏なら、本能で食べるのではなく、頭で理解して食べられるようになるまで、気長に待つしかない。
そう思っていました。
4月、新しい保育園に入園しました
引っ越しを機に、新しい保育園へ入園することになりました。
市が運営している公立の保育園です。
私が昔通っていた園が統合され、新しい名前、新しい場所で開設されて2年ほどのところ。
いわゆる公園のような遊具はなく、自分たちや地域の人たちと一緒に遊具を作って遊んだり、雨が降った翌日はどろんこになって遊んだりする園です。
そういうところにも惹かれていたのですが、何より一番重視したのは、市が運営している園だというところでした。
以前通っていた保育園も公立でしたが、運営は民間でした。
古くからある園だったので、市が運営しているところと変わらないだろうと思っていたのですが、実際に預けてみて感じたのは、とても受け身な姿勢でした。
もちろん、いろいろな事情があるので仕方ないです。
ただ、同じ時期に上の子は市が運営している保育園に通っていて、下の子の現状をお話ししたところ、
「え?ミルクは飲むんですよね?うちなら1日預かれるのに〜(笑)」
と言われたことがありました。
それが私にとっては、かなり衝撃的でした。
市が運営している保育園は、保護者を働かせるという目的を達成するために、より協力的なのでは?
そんな淡い希望を抱いていました。
入園前に先生へ伝えたこと
とはいえ、無理を言ってはいけないと思い、事前に行った園の見学でも、入園前の面談でも、本人の食の現状は隠さず伝えました。
- カリカリとしたものしか一切受け付けない
- ミルクも熱めのものしか飲まない
- お菓子もカリカリとしたものしか食べない
- ジュースも飲まない
- 水もお茶も飲まない
- 前の園では脱水の心配をされていた
などなど。
そして保育士さんから言われたのが、
「お父さんお母さんが『朝と夜にしっかり食べさせる。日中は食べなくてもいい』と腹を決めて預けてくれるなら、こちらは預かります。食べないからといって帰らせることはありません」
という、とても強い返答でした。
もう、なんかプロフェッショナル。
カッコよすぎて、
「もうここに決めた……」
という気持ちに。
たとえなんやかんやで、また私が食事を与えに行くことになったとしても、ここなら一緒に考えてくれる気がしました。
最初に給食を食べた日のこと
なんと、慣らし保育初日から給食を出してくれる保育園でした。
初日、当然食べないだろうと思っていました。
なので、お迎えのときにはミルクを作り、保温して持っていきました。
結果。
保育士さん
「おやつのおせんべい、食べました」
私
「せんべいはカリカリだし、好物なので食べてくれてよかったです」
保育士さん
「給食はやっぱり、あまり食べなくて」
私
「ですよねー」
保育士さん
「でも、ナゲットは表面がカリッとしているので、1.5個食べました」
私
「は?」
初日で早速食べていたんです。
驚きすぎて、
「それ、他の子の話じゃないですか?」
と確認してもらう始末。
翌日は味噌汁を飲み、絶対に食べなかったゼリーも食べました。
その次の日も少しずつ食べるものを増やし、初日から5日目には給食を完食。
正直、何が起きているのかわかりませんでした。
しばらく夫と、
「別の子と間違えているんじゃないか?」
と話していました。
入園後、食べられるようになったもの
5日目に完食してからは、食べないものがないくらいの状態が続いています。
中でも特に、焼きそばや味噌系の味のものが好きなようです。
おかわりもするらしい。
……おかわり?
あの、カリカリとミルクしか受け付けなかった息子が?
いまだに信じられない気持ちになります。
新しい保育園でしてもらった対応
一体、保育園ではどんなマジックを使って食べさせているのか。
本当に不思議でした。
なぜなら、保育園で給食を完食するようになっても、家では依然としてカリカリとミルクしか食べなかったからです。
保育士さんに尋ねても、
「一口目は警戒するんですけど、一口食べて美味しいとわかると、どんどん食べますよ」
とのこと。
……その一口目をどうやって口に入れているの……?
わが家だと、全力で顔をそむけてしまうので、どうやったって口に入れることができません。
羽交い絞めにしても、食事が嫌なものになるだけだし。
保育園も無理強いはしていないと言うし。
もう……息子が保育士さんたちに格好をつけているとしか思えない。
園では食べるけれど、家ではどうなのか
その後、1か月くらいして、わが家でも少しずつ味噌汁やお米を口にするようになりました。
白米を食べてくれたときは、本当に感動してしまいました。
新しい味は保育園で経験してもらい、家ではその後を追う。
そんな形をとっていくようにしました。
そのうち、保育園で食べたことがないものも、家で食べてくれるように。
特に肉と揚げ物が好きです。
男の子って感じ。
ミルクと水分補給のその後
ミルクはフォローアップミルクですが、いまだに好きそうです。
フォロミなら、体調不良時に漢方を混ぜてもシロップを混ぜても飲んでくれるので助かります。
でも、そろそろ卒業しないと。
とはいえ、温かいミルクでも気にせず飲んでくれるので、ストックのフォロミが終わったら、ホットミルクで代用できそうです。
最近は食事でお腹いっぱいになることもあり、1日1リットル飲んでいたミルクも、500mlくらいになりました。
そして最近知ったのですが、保育園では冷たい牛乳を飲んでいるそうです。
え、飲めるんかいw
偏食が改善した理由を考えてみた
これはやはり、保育士さんの技術と環境が大きかったと思います。
あとは、息子が人に興味があるのも関係していたのかもしれません。
前の保育園でも給食を出してもらっていたら、食べていたかもしれないな……とは感じました。
いつかは食べるだろうと思っていましたが、こんなに突然変わるとは思っていませんでした。
保育士さんたちも、私がなぜここまで食べさせられなかったのか不思議だろうな、と思います。
今や私も不思議なくらいです。
とはいえ、今も彼はカリカリ食感が好きみたいです。
でも、いろんな「好き」を食べられるようになったので、1か月で体重が1キロ増え、標準体重に入りました。
これは本当にうれしいです。
子どもの成長って、本当に教科書通りにはいかないなと思いました。
離乳食を経ずに、普通食になる子どもって本当にいるんですね。
おかげで腸がついていけていないのか、最近は便秘気味です。
前の保育園に通っていた時、自宅から持ってきたミルクとカリカリを食べさせながら、周囲の普通食を食べている同世代の子を見て思っていました
「この子にはこの子のペースがあるんだから」と。
けれど、何だか辛い。あの時の胸がギュッとなる気持ちを思い出します。
あの頃の自分に伝えたいです。
大丈夫。
今は食べなくても、ちゃんと変わる日が来たよ、と。

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