2歳の息子がABR検査で軽度難聴と診断されました|一泊入院での聴覚検査と補聴器相談までの記録

先日、2歳の息子が大学病院で聴覚検査を受けるため、一泊入院をしました。

検査を受けたのは、自宅から車で1時間半ほど離れた場所にある大学病院の小児科です。

朝の大学病院はとても混むと聞いていたので、当日は上の子を小学校へ送り出してから、すぐに出発しました。

今回の入院の目的は、主に次の2つでした。

  • ABR検査で、より正確に聞こえの状態を確認すること
  • CT検査で、耳の中の骨などに異常がないか確認すること

これまでにも息子は定期的に聴覚検査を受けてきましたが、今回は鎮静剤を使ってしっかり眠った状態で検査をする必要がありました。

検査後に、きちんと目が覚めるか、水分や食事が取れるかなども確認する必要があるため、一泊入院という形になりました。

上の子が小児科に入院したことはあったのですが、今回は病気でぐったりしているわけではなく、元気な2歳児を検査のために入院させるという状況でした。

正直、親としてはかなりドキドキしました。


目次

これまで受けてきた聴覚検査について

息子はこれまで、児童発達支援センターで定期的に聴覚検査を受けてきました。

赤ちゃんの頃に受けていたのは、ASSR検査という検査です。

ASSR検査は、眠っている状態で音を聞かせ、そのときの脳の反応を機械で調べる検査です。
赤ちゃんや小さな子どものように、自分で「聞こえた」と答えることが難しい時期でも、聞こえの状態を推定することができます。

当時は、眠たくなるシロップを飲んで、眠った状態で検査をしていました。

ただ、成長するにつれて、シロップだけではなかなか眠れなくなってきました。
そのため、その後は眠った状態で行う検査ではなく、息子の反応を見ながら行う検査が中心になりました。

シロップで寝られなくなってから受けていたのは、主に次の2つです。

  • 聴性行動反応検査
    Behavioral Observation Audiometry:BOA
  • 条件詮索反応聴力検査
    Conditional Orientation Audiometry:COR

BOAは、音を鳴らしたときに子どもがどのような反応をするかを見る検査です。
たとえば、音のほうを向く、目を動かす、びくっとする、表情が変わるなど、子どもの自然な反応を観察します。
まだ検査のルールを理解するのが難しい赤ちゃんや小さな子どもでも行われることがある検査です。

CORは、音が鳴った方向を見る、音の方向を探すといった反応を利用して、聞こえを確認する検査です。
音と一緒に光るおもちゃなどを使って、「音が聞こえたらそちらを見る」という反応を少しずつ引き出しながら検査を進めます。

どちらの検査も、子どもの成長やその日の機嫌、眠さ、検査への慣れなどによって反応が変わることもあると感じました。

そのため、1回の検査だけですべてがはっきり分かるというより、何度か検査を重ねながら、聞こえの状態を見ていくものなのかなと思っています。

これまでの検査では、だいたい35dB前後が聞こえているかどうかという、いわゆるグレーゾーンのような状態でした。

「もしかしたら補聴器は必要ないかもしれない」と言われていた時期もありました。


今回受けたABR検査とCT検査

今回、大学病院で受けた検査は、ABR検査CT検査です。

ABR検査は、音を聞かせたときの脳波の反応を見る検査です。
小さな子どもの場合、自分で「聞こえました」と答えることが難しいため、こうした検査で聞こえの状態を確認することがあります。
ABR検査を正確に行うためには、子どもが動かず、落ち着いて眠っている状態が必要になります。

また、CT検査では、耳の中の骨などに異常がないかを確認します。
こちらも動いてしまうと正確な画像が撮れないため、今回は鎮静剤を使って眠った状態で検査をすることになりました。

鎮静剤を使うということで、検査そのものだけでなく、検査後の様子もしっかり見てもらう必要がありました。
そのため、日帰りではなく一泊入院になりました。


検査当日の流れ

検査は14時からの予定でした。

事前に、食事は9時まで、水分は12時までに止めるように言われていました。

小さい子どもにとって、飲食の制限があるのは少し心配でした。
「お腹が空いて機嫌が悪くならないかな」
「水分が飲めない時間、大丈夫かな」
と、親としてはそのあたりも気になりましたが、病棟という新しい環境で、なんとが気が紛れてやり過ごせました。

当日は検査時間が少し早まり、13時半頃からABR検査を始めることができました。

担当の先生が鎮静剤を点滴で入れてくださり、検査中もずっと様子を見てくれていました。

鎮静剤が入ると、息子の目がすぐにとろんとして、そのまま眠ってしまいました。

思っていたよりも早く眠ったので、正直その効き方には驚きました。


ABR検査中の様子

ABR検査では、耳や頭に機材をつけて検査をします。

シロップで眠っていた時は眠りが浅かったので、検査中も起きちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしていましたが、今回はしっかり熟睡していて安心して見守ることができました。

1時間もかからずに終了。その後、CT検査へ移動しました。

CT検査まで少し待ち時間があったこともあり、途中で鎮静剤を追加しました。
さらに深く眠った状態で、CT検査を受けることになりました。

CT室には、先生と息子だけが入り、私は外で待っていました。


検査後の様子

検査が終わって病室に戻ったのは、15時頃。16時頃には、本人も目を覚ますことができました。

しばらく様子を見て、30分ほどしてから水分を飲めるようになりました。
水分を飲んだあとも問題がないことを看護師さんに確認してもらい、その後、食事もできることになりました。

鎮静剤を使う検査ということで、検査前はかなり不安もありましたが、先生や看護師さんがこまめに様子を見てくださったので、そこは安心できました。


検査結果は「軽度難聴」

検査結果として、CTでは異常な所見はありませんでした。

耳の中の骨などに大きな異常は見られなかったようで、その点は安心しました。

一方で、ABR検査では40dB前後という結果でした。

これまで受けてきた検査結果と大きく変わるものではありませんでしたが、やはり少し聞こえが悪い状態だそうです。

今回の結果としては、軽度難聴という診断になりました。

40dB前後というと、日常生活の中でまったく聞こえないというわけではないけれど、小さい音や少し離れた場所からの声は聞き取りにくいことがある、というイメージなのかなと思います。

先生の説明では、今のところ、現在の言語習得に大きく影響している状態ではなさそうとのことでした。

ただ、今後成長して小学校などに通うようになったとき、教室の一番後ろの席に座ると、先生の声が聞こえにくい場面が出てくるかもしれないそうです。

その結果、授業の内容が聞き取りにくくなったり、学習面で困りごとにつながったりする可能性があるとのことでした。

そのため、今後は補聴器を使って、より聞こえやすい環境を作っていく方向になりました。


2歳で補聴器をつけ続けるのは簡単ではなさそう

補聴器を使うことになったとはいえ、2歳の子どもがすぐに補聴器をつけ続けられるかというと、正直なかなか難しいと思います。

嫌がって外してしまうこともあると思います。
気になって触ってしまうこともあるかもしれません。
最初は親のほうも、扱い方や声かけに慣れる必要がありそうです。

補聴器は「作ったら終わり」ではなく、本人が少しずつ慣れていくこと、親も関わり方を学んでいくことが大切なのだろうなと感じました。

そのため、今後は難聴児向けの療育にも通うことになりそうです。

難聴児の療育は、地元の市町村で行っている一般的な療育とは少し違うようです。
場合によっては、自宅から1時間ほど離れた専門のセンターに通う必要がありそうです。

これからの通院や療育のことを考えると、自分の仕事のペースも少し見直していく必要も…。

フリーランスで働いていると、ある程度スケジュールを調整しやすい面もあります。
ただ、その分、自分で仕事量や納期を考えながら動かないといけないので、無理のないペースを作っていきたいなと思っています。


補聴器の助成制度について

補聴器について気になっていたのが、費用のことです。

一般的に、70dB以下の難聴は身体障害者手帳の対象外になることが多いと聞いていました。
そのため、息子の場合は補聴器の補助が出ないのかなと思っていました。

しかし、県の取り組みとして、軽度・中等度難聴の子ども向けに補聴器購入費の助成制度があるようです。

補聴器は決して安いものではないので、助成制度が使える可能性があるのはとてもありがたいです。

同じように、お子さんの補聴器を検討している方は、病院の先生や療育センター、市役所・県の窓口などに相談してみるとよいかもしれません。


正直、ショックよりも「聞こえていてよかった」という気持ちが大きい

今回の結果について、周りの人からは「ショックだったんじゃない?」と言われることもありました。

もちろん、何も感じていないわけではありません。

補聴器のこと。
療育のこと。
これからの生活のこと。
小学校に上がってからのこと。

考え始めると、不安がまったくないわけではありません。

ただ、息子が生まれた当時は「重度難聴かもしれない」と聞いていました。
慌ててネットやSNSで重度難聴や人工内耳について情報を漁っていた時期もありました。

その頃の気持ちを思うと、今回の結果を聞いて、私はどちらかというと「思っていたより聞こえていてよかった」という気持ちのほうが大きかったです。

もちろん、軽度難聴だから何も困らないというわけではないと思います。
小さな聞こえにくさが、集団生活や学習の中で困りごとにつながることもあるのだと思います。

でも、早めに分かったことで、できる準備もあります。

補聴器を使うこと。
療育につながること。
親が関わり方を学ぶこと。
園や学校に、必要な配慮を伝えていくこと。

そう考えると、今回の検査は、息子にとって必要な一歩だったのだと思います。


最近の補聴器はかわいいものも多い

補聴器と聞くと、最初はどうしても少し身構えてしまうところがありました。

でも、調べてみると、最近は子ども用の補聴器にもかわいいものや、かっこいいものがたくさんあるようです。

色もいろいろ選べるようで、どんなものを本人が気に入るのかなと、少し楽しみな気持ちもあります。

もちろん、実際につけ始めたら大変なこともあると思います。

嫌がる日もあるだろうし、すぐに慣れるとは限りません。
それでも、息子にとって「聞こえやすい状態」を少しずつ作っていけたらいいなと思っています。


来月、補聴器の相談に行く予定です

来月は、補聴器をつけるための相談に行く予定です。

どんな流れで補聴器を作るのか。
2歳の子がどうやって慣れていくのか。
親として何を意識すればいいのか。
療育ではどんなことをするのか。

まだ分からないことも多いですが、少しずつ学んでいこうと思います。

子どもの聞こえについて不安を抱えていると、検索しても専門的な言葉が多くて、余計に不安になることがあります。

私自身も、検査名や数値を聞いても、最初はよく分からないことばかりでした。

だからこそ、わが家の体験をひとつの記録として残しておきたいと思います。

同じように、子どもの難聴や聴覚検査について不安を抱えているお母さんやお父さんにとって、少しでも参考になればうれしいです。

また、補聴器の相談や療育について進展があれば、ブログに残していこうと思います。

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この記事を書いた人

出身:岐阜
趣味:モノづくり、模様替え、映画鑑賞、文房具収集
性格:繊細さん
目標:モノづくりを仕事にする
尊敬する人:岡本太郎
好きな映画:ムーランルージュ、グレイテスト・ショーマン
好きな動物:モルモット、猫、犬

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