産前から準備していたねんねトレーニング
常にマイナス思考の私が子どもを持つことにおいてまず気に掛かっていたのが、赤ちゃんの夜泣きというもの。
噂に聞いていたのは「夜中も3時間に1回起きて授乳しないといけない」「子どもが寝付かなくて夜中にドライブをした」というものでした。
それはきついなぁ。私に子育ては無理だぁ……
と思っていたのですが、そんな中生まれてきた姪っ子。
生後2ヶ月にして実家に帰ってきた姉と姪の生活を見ていると、赤ちゃんは意外と寝ている。
なんなら夜も結構まとめて寝るらしい。
どうしてか、と尋ねると、姉が取り出したのは1冊の書籍「ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」
(↑これが私の読んでいたジーナ本です)
(↑ こちらが改訂版らしいので、こちらのほうが読みやすいのかもしれません)
なにやら、この本の通りにすると赤ちゃんもよく寝るらしい。

素晴らしい!時代が進むと赤ちゃんのねんねトラブルまで解明され、マニュアル本まで出てしまうものなのか!!!
マニュアル好きの私はすっかり安心し、ポコンと1人赤ちゃんを産みました。
そして1年以上にわたる赤ちゃんとのねんねの戦いが始まったのです……。
ジーナ式
姉の教えを受け、臨月の頃からジーナ本を熟読し、付箋もバンバン貼って準備万端にしてお産に挑みました。
正直、産んで1週間はねんねトラブルとは無縁でした。
着々と増える授乳量と赤ちゃんの体重。
赤ちゃんは3時間くらいでお腹をすかせて泣くものの、飲ませれば寝落ち。
なんて簡単。楽勝。
そう思って余裕綽々で退院したのです。
が……
始まる―――寝ない問題。

しかし、私にはこのねんねマニュアル本がある。
ジーナ式はこれまでイギリスで何百人と乳児のナニーをしてきた人です。 赤ちゃんの月齢に応じて生活をスケジュール化し、生活リズムを習慣化させることで赤ちゃんの安定した眠りを確立できるというものです。
私自身も生活をルーティン化することが好きなので、これはできると思ったのですが、まあ難しい。
まず、スケジュールに乗せるための準備やルールが厳しい。たとえば……
- 母子別室
- 寝室は真っ暗に
- 抱っこや授乳で寝かさない
- ミルクの量や時間もきっちり指定
これやれるNewママってどれくらいいるんでしょう?
少なくとも私は挫折しました。
母子寝室別室はアパート住まいには環境的に無理。
夜泣いたらベッドから起きて別室まで移動して様子を見に行くことになるのかな?
抱っこや授乳ねんねで寝かさないと、もはやどう寝かせればいいのかわからない。
眠いとき、抱っこしてあげないといつまでも泣かない?
生後6ヶ月の頃にCry It Outという泣かせっぱなしにする寝かしつけにチャレンジしましたが、これはこれでメンタルが疲れるので諦めました。
寝室を真っ暗にするような環境整備は自分の努力だけでできるのですが、逆に私が異常に神経質に光を拒むようになり、夫が引いていました。
家電って本当に光を放っているものが多いんですよね。
ルールが守りきれていないのか、環境整備が甘いのか、ジーナ式スケジュールに赤ちゃんのねんねを合わせることができず問題解決には至りませんでした。
そんなこんなでジーナ式は挫折……。
トレイシー式
ジーナ式はスケジュールが複雑だったので、もう少しスケジュールが単純なトレイシー式を姉に紹介され、取り組んでみました。
トレイシー式はE (授乳)A (運動) S(睡眠)Y(ママの時間)という4つのスケジュールを回し続けるスタイル。
月齢によって活動時間(赤ちゃんが起きていられる時間)が違うため、その活動時間以上起こしていると逆になかなか寝付かなくなってしまうそう。
その活動時間の間に授乳と運動をすることですんなり眠りに入っていける、そしてママの時間も確保できる!というもの。
これも授乳で寝かさないというルールがありまして、ほんと、それが何より問題。
ちなみにわが子は家庭訪問してくれた行政の保健師さん(寝かしつけに自信あり)には

と太鼓判を押されるほどの寝付きにくい子でした。
授乳以外で寝てもらう方法として、おしゃぶりに頼ろうということもしたのですが、哺乳瓶も一切受け付け無いわが子はおしゃぶりなんて異物は完全拒否。
赤ちゃんはみんなおしゃぶりを喜んで吸うものだと思っていましたよ……。
なかなか寝付かないのもそれぞれの赤ちゃんの特性だと思うのですが、ねんトレ本に軽く洗脳状態だった私は活動時間の運動量が足りなかったのかもしれない、吸啜力が低くてちゃんとお腹いっぱいになっていないのかもしれない……なんて考え出してしまい、気持ちがいっぱいいっぱいになってしまいました。
ということで、わが子は活動時間を過ぎてもなかなか寝ないので、トレイシー式のスケジュールに乗せることも挫折でした。
愛波式
わが子が1歳になるころに愛波さんの書籍を見つけました。
内容はジーナ式とトレイシー式の混ざったような、でも活動時間が月齢に応じて違うってことが書いてあるので、トレイシー式に近かったのかな?
これの一番良かったところは読みやすいこと。
産後で識字能力が減退した私にとって、スケジュールが図式化してあるのは本当に助かりました。(今のジーナ本とかも改訂されて読みやすくなっているのかもしれません)
わが子の月齢もスケジュールに乗れるような体力がついてきたこともあったとは思うのですが、だいぶ愛波式のスケジュールに乗って育児ができたので、「そろそろ眠いかな?」と気づけるようになった気がします。
とはいえ、1歳くらいになっても夜間に起きるのが3時間に1回というのは変わらず、そこはどんなねんトレでもなんともなりませんでした(わが子の場合)
トレーニングしたほうが良かったのは自分の休む力
私はどちらかというと神経質なタイプです。
色々気になってしまい、妊娠前からなかなか寝付けないタイプ。
ちょっと時間ができると「何かやらなきゃ」「何かしたい」と思ってゆっくり安らげないタイプ。
今日の予定や日常のルーティンを守りたくてイライラするタイプでした。
その自分の傾向が子育てに合っていないということにまず一番に気づくべきだったかな?と思います。
私が今タイムスリップして、産前の私にアドバイスするのであれば、
- 産後の準備はそこそこにしてゆっくり自分のしたいことをしよう
- 育児に体力集中して、家事を最低限の労力で回せるよう、効率化簡略化しよう
- 自分がリラックスできる方法を見つけて、早く寝付けるようになろう
赤ちゃんのねんトレの前に、まず自分を育児モードにするトレーニングをすることも、産後メンタルを落とさないためには必要なように感じました。
まとめ
私がジーナ本を手に取ってから4年ほど経過しました。
その間にもたくさんのねんトレ本が新たに出版されています。
ということは、需要がある=赤ちゃんのねんねで困っているママが多いんだろうな、と思います。
やれる人はねんトレチャレンジをするのも良いと思います。
楽しみながらねんトレをし、赤ちゃんもそのリズムにのって、いわゆる「ねんトレ成功」となればラッキーです。
でも、ねんトレでストレスが溜まるのは良くない。
産後でただでさえホルモンバランスぐちゃぐちゃな時に余計なストレスを溜めるのは良くないです。
そんなんだったら、赤ちゃんのねんねの時間なんて無視して、寝た時に「あ、寝た」と思って、自分も休んだり、漫画を読んだりゲームをしたりで良いと思います。
スケジュールを立てると、そのようにならなかった時にイライラする人と「あ、じゃあこうしようか」と切り替えられる人に分かれると思うから、イライラするタイプ(私)は切り替え上手になるトレーニングをした方が今後の自分にとっても良いと思うのです。
スケジュールの変更が苦手な私には、赤ちゃんが寝た時に自分も休めるような家事の簡素化が産前の準備としては最重要項目なのかな、とも思います。
私が次赤ちゃんを育てるとしたら、とりあえず食事は全部宅配弁当にすると強く心に決めています。
コメント